オットは、よろず相談員でもありました。小学生から、おばあちゃんまで。一時期、山陰山陽地方のホットライン電話も担当していた時期があるほど、匿名の人からの相談を受けておりました。
遺品のパソコンを開く勇気がなかったのですが、亡くなって1年たち、こうやってブログを開設したこともあり、彼が今までやってきた相談のうち、これは世の中に出してもいいかなあと思えるものだけここに転載しようと思うんじゃ。
それが、誰かの役に立つならいいかなと。ええじゃろ?のぶさん。
ただしかし、オットが相談者の性格や症状をしっかりヒアリングした上で出している言葉の数々やけ、当てはまらん方もおるかと思う。
その場合、大事なところだけを受け取ってな。
Q:旦那が鬱になりました。共働きです。旦那も仕事には行ってますが、週3で出張で、コミュニケーションをとるのがなんだか怖くなってきています。旦那の鬱がこちらにもうつってしまい、私も苦しくて。でも、旦那がもっと苦しいはずで。お互いに楽になるにはどうすればよいのか。。
という相談。
それに対するオットの返信を抜粋する。
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この病気は、お互いが持つ不安感を「思わず表現してしまうこと」が一番良くありません。
鬱の人に対する応対は、離れている場合でも、1時間に一回メッセで簡単なご機嫌うかがいをするといいです。
普段は仕事ですから、連絡はなかなか難しいと思います。入力して送信する間、10秒でいいのです。
しかし、旦那さまの場合、時折「大丈夫かどうかを尋ねるだけ」では、不安な病気は進行するばかりです。本当は大丈夫じゃない。という答えなのに、大丈夫、と答えるしかないからです。
面倒かもしれませんが、鬱の症状や、周りの人の考え方や行動を勉強してみましょう。
病院や薬では治らないものも、サポートする人の行動次第で良くなっていく事例がたくさんあります。
何気ない一言も、大きな傷となったりしますので、お気をつけくださいね。
一旦心を閉ざすと、だんだん自分のことを話さなくなります。
話せなくなるのです。どうせ話してもわかってもらえない。と思うから。
自分が辛いことを懸命に伝えたとしても、理解できない人からは、そんなん逃げてるだけや、とか、もうちょっと頑張ったらええやん、とか、安らぐ言葉をかけてもらえないし、結局心配かけるだけだから、お互いに苦しくなっていき、、
うん。だからもうやめよう。。。黙っておこう。。。。
と、ますます一人ぼっちになっていきます。
自分一人でなんとかしようと頑張って頑張って、限界がきて、最終的に倒れるパターンが多く、そういう方の多くは、突然自死を選びます。
旦那さまはそんなことはないと思いますが、外では明るく元気に振る舞う人ほど、実は危険であること、理解しておくと良いかと思います。
他にも、たとえば、逆に旦那さまから、
今日はどうだった?楽しい1日だった?と尋ねられたことはございませんか?
こう聞いてくるということは、その日は忙しかったあなたさまからの連絡、会話があまりなかったことを示します。
たとえば、こう答えたとします。
「まあまあ。普通〜」
と。
このやり取りの後、旦那さまは、あなたさまに対しての会話が、楽しいものではなくなっていきます。
ああ、やっぱり忙しかったんだろうな。頑張ってくれたんだろうな。頑張った時ほど自分が頑張ったことを言わない人だからな。僕がこんなふうに心が正常じゃないからだ。心配させまいと言ってくれないんだ。申し訳ない。僕のせいで楽しめてないんだろうな。最高の1日になってないのは、自分がこんな状態だからに違いないな。
と、どんどんマイナスに向かっていくことが容易に想像できるのです。
無理はしなくていいのですが、そうならないためにできることは、
9時 おはよう〜暑いねー!そっちは?
10時 遅い朝ごはんナウ。ちゃんと食べた?
11時 会社で事件!電話注文殺到!
12時 ごはーーーーん!なんでこんなにお腹がすくのか!
13時 眠い。
14時 あかん、まだ眠い。。
15時 外出中。あんドーナツを食べるか否か!
16時 会社に戻り、ミーティングー
17時 休憩中スタッフの成長がうれしい。今度また話すね!
18時 残業ー
19時 腹減ったーーー
20時 もうあかんかえるわ!!!
という具合に、自分の行動を明るく元気に、一言だけでいいので、伝え続けます。
相手はこれで安心します。面倒ですね(笑)
しかし、これができれば、あらゆることに良い影響が現れます。
・自分の立てた計画に忠実に動けているかを、確認できる。
・無駄な動きをしている場合にも、報告することでわかる。
・伝えることで、一つ一つのイベントが、同じ思いで共有できる。
・それに対する返信で、相手の心の動きが確認できる。
これで、思いもよらない、小さいけどいいことが起こり始めます。試してみてください。慣れてくると、臨機応変に相手を楽しませられるようになるし、さらに惚れさせることもできます。それはステップを踏みながらお伝えしましょう。
最後に注意点。
私はあなたのことを心配しているんだよ、ということをわざわざ相手に伝える必要はありません。
相手に対する不安を口に出す必要はないのです。必ずよくなると信じ切ることと、相手の気持ちを否定せず、寄り添うことをあなたさまが決めればいいのです。
旦那さまに対し、「あなたが、いま、何をして、何を考えているのかが知りたいんだよ。あなたのことを、離れていても私はちゃんと見ているよっ」
という気持ち。この心のうちを、短い言葉で継続して表現しさえすれば、旦那さまの心はだんだん落ち着いていきます。
相手の心が辛い、、ということはわかってるのですから、その気持ちが少しでも和らぐような温もりのある言葉の中に、あなたの愛、全てが含まれていることはちゃんと伝わるものです。
それができれば、あなたの心にも平安の虹がかかるはずです。なぜなら、あなた自身が心の架け橋になったことを実感できる日が来るからです。
鬱は治ります。
心には、心で。
あなたさまの健気な思いを、さりげなく、注ぎ込みましょう。
きっとこれを機会に、夫婦の絆もさらに深まるはずです。
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オットの言葉には、いつも愛が溢れていて、今読んでるだけでも心が軽くなる。あたしが今、こうなってしまってることを見越しているかのような文言が、そこかしこに散りばめられている。
惚れ直すわ
会いたいよう。のぶさん
▽オットの手記による、実話を元に、ドラマ脚本書いています▽