オットの手帳は、とにかく凄いのだ。
喉の病気があったのと、もともとは喋るのが苦手で、声もずっと裏声のように掠れていたので、コンプレックスが激しかったのと、あと、私にノート2冊分のラブレターを書くくらいだから、相当書くことが好きだったんじゃな。塾の経営をやめて、喉の手術をして結局声を失ってしまってからは、もうしゃかりきに書き続けていた。
とにかく、あらゆることが書いてある。内容が細かく詳細すぎてびっくりぽんじゃ。
しかも、大事なことは新しいノート(これはルーズリーフ)に清書までしてある。
ここ10年は、手帳にもこだわって、外国製の丈夫なやつで、皮のカバーまでつけて大切にしていた。
書くためのボールペンも色々試した結果、最終的に、モンブランのボールペンに落ち着いた。
こうやって年げつを重ねて、書くことのプロになるともう、あたしの目を真っ直ぐ見ながら、つまり手元を見ることなく手帳に文字を書くことができるという、驚きの技も披露してくれたほどだ。
そんなオットの趣味とも言える、メモ人生のおかげで、あたしは今、毎日が楽しくなってきている。
(のぶさん。ほんにありがとうよ。良い置き土産じゃよ〜)
ということで、ネタが尽きぬわ( ^∀^)
そう。今や、あたしのブレーンとなってくれているではないか!
読んでいてホッとするし、考えさせられるし、たまにどきりとさせられたり、眠くなったり、逆に目が冴えたり。
さらに凄いのは、読むことによってあたしの脳も冴え渡るってところじゃ。
理由はわかっとる。
あたしは、自力で歩行はできない。つまり足が使えない。右目、右耳は使えない。口の中は腫れていて、舌が引き攣ってうまく喋れもしない。背中もお腹も痛いから、ため息ばかり出る。たまにやってくる激痛タイムに悶絶してると、あっという間に寝る時間。この1日で、記事を書く時間にあてられるのは、合わせると3時間かな。少ない時は1時間くらいかもしれん。
そうなると、あたしの脳はどうしても集中しなくてはならない状況に、無理やり追い立てられるわけだ。こうやって使えない部位が多ければ多いほど、使える部位(特にこの頭脳と心)の力が倍増するんじゃの。のぶさんの手帳の効果は絶大。
あたしの頭の中が猛スピードで回転し、強い意思で、アイパッドの機能をフルに使い、いつの間にか原稿が仕上がっている。
そして、それを一日漬け込む。一旦おいておく。すぐに公開しない。(できない)
自分で書いたものを推敲して、もう一度読み込むのは、翌日の朝。
それでよければ公開するけど、気に入らなければ捨てるか、もう一度寝かせる。
だめだな〜と思った記事は下書きに入れてあり、後々、頑張って広げて書く気がしないとポイ。私の中で、書きたいブームが去っているものは躊躇なくポイ。
人に読んでいただく文章というものは、多分、美しくないといけないのだと、のぶさん手帳をみて思うんじゃよ。
美しい、という定義は人それぞれじゃと思うが、あたしの場合は、テンポ。
声に出して読んでみて、つまずいたりつっかえたりする文章は美しくない。
自分の文章はまだまだ美しいとは言えない。
だから日々勉強しとる。
読者さんになっていただいた方々のブログにお邪魔して、記事を片っ端から読んでいる。勉強になるんじゃ。。みなさん、それぞれに、自由で、でもちゃんとテーマがあって素晴らしい。心が躍る。跳ねる。飛ぶ。
あたしが疲れて読めない時もある。
そんな時、わたしに対面朗読してくれる人がいてくれる。
はい。ということで、もう一人、あたしの敬愛するブレーンを紹介しよう。
あたしの名前と同じ、祥子。と書いて、しょうこと読む。ソワカのしょーこ姐(ねえ)。
あたしがそう呼んでる。ちなみにソワカとは、ソーシャルワーカーのこと。姉御肌の人で、不可能を可能にするためにはどうすればいいかを考えて、それを実行に移してしまう、スーパーソワカ。
ちなみに、ソーシャルワーカーのお仕事って、難しいんじゃよ。
免許はあっても、経験がものをいう職業。
病気になった人だけじゃなく、その家族や医療機関との手続きとかは当然スムーズにやり取りさせにゃいかんし、自宅で死にたい方や、自宅介護移行する方などケースバイケースじゃけど、ちゃんと自宅に行って、必要な福祉器具の提案とか、通院のスケジューリングとかもする。患者と病院との連携がスムーズにいくようにと、心配り、目配り、気配りを徹底させて動かなければならない。相当な人間力を持っていないと務まらない。
さらに、しょーこ姐は人気やけん、病院を掛け持ちして、患者さんを複数人みながら、その関係者と、医療現場を繋ぎながら走り回る。
な。かなり大変じゃろ。
でもしょーこ姐は、いつも変わらないのね。動じないというか、どんな問題が降りかかってもいつもニコニコ。でもね、優しい時ばかりじゃないの。すんごく厳しい言葉であたしの気持ちをどよーんとさせる時もある。
でも、それをなぜ今言うか、がわかると、
「あたしって愛されてるんだあっ」て思えてキュンとくる。
しょーこ姐物語はまたいずれここで紹介するとして、今回のテーマ。
ブレーン。
のぶさんと、あたし自身と、しょーこ姐。
この三人が、ゾンビさっちゃんの記事を支えているってことが言いたかったんじゃ。1人じゃないから続けることができる。
しょーこ姐は『言葉』が大好き。この記事も、添削してくれてるのはしょーこ姐。あたしの知らない言葉を知っているし、語呂合わせもうまい。
この前感動したのは、
「さっちゃん。患者って漢字で書くと・・・こうでしょ。」
「うん」
「読み方を変えるとどうなる?」
「うん?」
「わかる? か、、、 ん、、、 ?」
「しゃ?」
「そう。かんしゃ。」
「うんうんうんうん( ^∀^)」
「ありがたーい存在やねん。患者さんがおらへんかったら、今の医療の成長もあらへんし、私たちの仕事も、、な。。患者さんがたくさんのことを教えてくれへんかったら、未来の人間たちは、まだまだ苦しみ抜かないとあかんの。」
「うん😢」
「そう考えると、今ここで苦しんでいる患者さんたちは、未来の人たちから感謝される存在や〜ってことなんよ。だから私は、いつもありがとう。って気持ちで接することができんねん」
「う( ;∀;)」
「これって昔、大阪で修行時代、おじいちゃん先生に教えてもらったことやねん。」
そういえばしょーこ姐は、いつも大阪のおじいちゃん先生を引き合いに出す。ソワカのプロが大阪時代、彼女の師匠だったらしく、学んだことをあたしに教えてくれる。
ということは、しょーこ姐のブレーンはそのおじいちゃん先生だったってことになる。
そう考えると、ブレーンって偉大。何か物事を成し遂げようとするなら、一人では到底できない。誰かの頭と体を借りなければ、目標を達成することは難しい。であれば、いかに、そのブレーンに気持ちよく働いてもらえるか、が重要じゃね。
のぶさんブレーン、あたしブレーン、しょーこ姐ブレーン、そしておじいちゃん先生ブレーンも含めると、その全てが愛おしくなる。可愛くて仕方なくなる。感謝ばかりが溢れてくる。
みんなー!これを読んでくださっているあなたも、これを書いているあたしも含めてじゃけど、ほんにありがとござんす。ほんにほんに、アイラブユーじゃよーーー❣️
▽オットの手記による、実話を元に、ドラマ脚本書いています▽