ゾンビさっちゃんのラブ全開!

もうすぐ70歳になる余命宣告を受けたがんサバイバー。 病室でブログを開設!

モヤモヤスッキリ!

この人生、後悔していることだらけじゃよ。

いまだに思い出しては地団駄を踏む。眠れなくなる。涙が出る。

こんなところに、すましてチーンと収まってしまっているが、本当は今すぐここを飛び出して、謝りてぇ人んところへ行って、手をついてごめんなせぃを言いたい。

許してほしい。

今更ながらにそう思う。

当時傷つけた相手とは、疎遠になってしまい、お詫びもできず、あたしは嫌われたまま。相手もあたしに嫌われてると思い込んどるじゃろう。

一度連絡を取らねばと思い、共通の友人に調べてもらったが、その時あの人、やはりあたしのことをまだ恨んどるじゃろうって噂を聞いてしまい、連絡先がわかったのに、連絡ができんかった。怖かったんじゃ。

心の中が、ずっとモヤモヤしっぱなしでここまで来てしもうた。

ずっと謝りたいと思って25年以上経った。

そして、今朝。

その人から、驚きの長い長いメッセージが入ったんじゃ。もちろん、掲載オッケーしてもらったから、ここに載せるぞ。もち名前は仮名で。

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覚えてますか?田所(仮名)です。教えてもらって、びっくりしながらブログを読んでますよ。すごいです。あなたの生き様を知るにつけ、あの時のこと、やはり誤解だったとわかりました。

私は、あなたから直接聞いたわけではないのに、それを曲がった状態で信じてしまった。友人から、あなたが言ったという私に対する中傷を又聞きして。他の人に尋ねたら、やはり同じようなこと(私に対する中傷)が伝わってきた。そんなはずはないと思いながら、ストレートにあなたに「私に言いたいことがあるなら直接言ってよ。なんで私が辞めなあかんのじゃ?」と伝えたら、びっくりした顔で「そういう意味で言ったんじゃない」とあなたは言った。押し問答の末、

「私の言葉が信じられんのやったらそれでええよ。さいならね」

あっけなく終わってしまった私たちの関係は、それから修復されることなくここまできてしまった。

でも、あなたは、私に対して中傷は決してなかったと、今はわかる。

あなたからの中傷だ、と伝えてきたかつての友人に、あなたのブログを紹介してみたのよ。そしたら、「バチが当たったんやね」と返ってきた。

私は、違和感を感じて、なんでバチが当たったと思うのかを尋ねたの。

これもやっぱり誤解だったことがわかった。

昔のことを引っ張り出してきて、あなたにとっては不快なことになるかもだけど、許してくださいね。

ここをすっきりさせないと、あなたは私のことを嫌いなままや。それはあかん。困る。私がすっきりせん。私もこの20年以上、苦しかったんやけ。

書くね。

私は当時、42歳の出産ということで、いろんな不安を抱えていた。あなたは、私へアドバイスしたかったことを、染井(仮名)さんと、吉野(仮名)さんがいる場所で言った。

「産休やのうて、いっそ辞めてしまえばええのにのう。お子さんがかわいそうじゃけ」

この言葉は、二人にとっては、私がこの病院には必要ない、と思っている言葉に聞こえた。怒り心頭の二人は、あなたが、私のことを応援せず、看護師の道を捨てさせ、子どもが生まれることへの嫉妬もあり、職をなくした母子家庭の苦しさを味わえばいい、とまで言っていた口調で私に伝わった。

その言葉を信じた二人は、悪い方に思い込んで間違ってしまった理解のまま、しかもそれが増幅した状態で今も居た。

だから、バチが当たったと言った。

でも、あなたが娘さんをなくしたのは30年も前のこと。私が妊娠した時には、すでに娘さんは居なかった。もしかして、今苦しんでいる病気のことがバチなのか?

どう考えても、あなたに対して、バチが当たったなどと言うことは間違ってると思った。染井さんと話をして、彼女は彼女で実はずっとモヤモヤしていたと告白した。また個別に連絡が行くと思うけど、受け取ってあげて欲しい。

話があっち行ったりこっち行ったりしてごめん。

あなたが私に伝えたかったことの真意がわかったからそれを伝えたかったの。

看護師の産休明けの苦しさをあなたは一番よく知っていた先輩だった。

一年抜けるだけで、体制もルールも変わるし、運用も変わる。そこについていくだけでもかなり大変。当時の師長とのやりとり(チャンチャンバラバラ)を知っていたあなたは、別の病院へ行くことを勧めてもくれていた。そして、子どもを失くすという体験をしていたことで、幼い子どもと一緒にいられる幸せを私に、たっぷり享受させたかった。つまり、職場を変えて、産休と育休を取り、たっぷり子育てを味わい尽くせばいいと言いたかったんでしょう。もっと早く、あなたに謝れば良かった。あなたがこんなに苦しんでいるのに、何にも知らずに私はあなたをずっと誤解していた。直接会うことは難しい今。こうやってメールするだけだけど、伝わるかしら。

あなたの書いた歌詞を読んで、歌を聴いて、全部理解できた。


また会えた時に、私もあなたに伝えたいことがある。大好きな先輩だったこと。

また会えた時に、あなたの手を握って言うからね。

また会えた時に、あなたにしっかり謝って、頭を下げます。

また会えた時に、あなたにちゃんと、感謝を伝えます。

歌詞っぽく書いたけど、案外難しいねえ。

さっちゃんすごいねえ・・・


ともかく。あなたの、私に対する深い愛情が今頃になって気づけたってこと。

本当にありがとう。さちこさん。ごめんなさい。私、もう一度、あなたの後輩として、友達としてあなたの側に居たいです。

あなたを助けたいです。

どうすればいいかは考えます。もし許してくれるなら、あなたが応じてくれるなら、私があなたを全力で援けます。


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泣くといろんなところが痛むので、ガン泣きはできぬが、心のつかえが一瞬で取れた今朝じゃった。

田所さんはあたしの後輩じゃったけど、賢くて可愛くて、みんなの憧れの的。そんでもって性格もいいから、染井さんも吉野さんも、大好きで。

あたしは顔が怖いし厳しいから、あまり人気はなかった。

ただ、あたしは師長とは強いパイプがあったもんじゃけん、派閥みたいなもんもなかったとは言えん。その中での問題が、彼女の妊娠、出産で噴出した形になってしまった。

あたしは、もっと言葉を尽くせば良かった。と後悔していた。

修復しようと思えばできた。

でも、彼女が辞めるとなった時、それで良かったと思ってしまった。

他の病院でも、彼女ならやっていけるし、師長と反りが合わないからこのままここにいて、産休明けて戻ってきてもうまくいかないだろうし。これで良かった、と自分を納得させていた。

それがあかんかったのう。

長い間、お互いがモヤモヤを持ったまま生きてしまった。

しかし、このメッセージでスッキリした。

このブログを読み終えたらまたメッセージがくるじゃろうで、あたしはまた会えた時に言おうと思う。

私もあなたが、大好きよっ

てね( ´ ▽ ` )


▽オットの手記による、実話を元に、ドラマ脚本書いています▽