あたしは元来、わがまま女で、なかなかに手強い。考えすぎて迷宮に入り込んでしまい、抜け出せないイライラで、優しいオットに当たり散らすこともしばしば。オットはよく、こんなあたしの傍若無人さを、我慢し続けてくれたと心底感謝しとる。
「さちこは、さちこの道を行けばええ。そんで、誰も周りにおらんようになったとしても、安心せいよ。必ず、ちゃんと、一人だけそばにおるけんな。」
それはのぶさんあんたじゃろう。とあたしは言ったが、オットは首を横に振ってまた言った。
「その一人は、見えん。見えんが、ちゃんとおるんじゃ。」
神様か何かか?
「そういうもんじゃ。そん時にわかる」
そんな会話をしたことを思い出す。その一人は誰か。
今はわかる。
神様でも、オットの幽霊でもない。
それは、あたしのことじゃ。
あたしのことを、全てあたしが許してる。
自分のことが許せなくて、大嫌いで、自分なんか死ねばいいと思っていた、あの頃。 娘の事故の後な。オットに救われ、野田さんに救われ、福井のみーちゃんに支えられ、今こうして病院で命を永らえていられることは、全て「あたしという存在があったから」なんじゃ。
あたしがこの世に居なかったら、オットはそんなに笑わずに静か〜に生きたじゃろうと思う。
あたしがこの世を去っていたら、天国の娘にこっぴどく叱られたじゃろうと思う。
あたしがこの世を完全に嫌っていたら、野田さんの人形劇を見ても何も感じなかっただろうと思う。
あたしがこの世に居たおかげで、福井のみーちゃんは一念発起して苦労した。そしてその忙しさを幸せと感じたはずじゃ。(のう!みーちゃん( ・∇・))
あたしがこの世でしぶとく生きとるおかげで、病院は正直潤っとる!
全て、あたしが居てこそ、この世界が流れて動いているわけじゃ。
傲慢だと思われるかもしれんが、文章というものは字面で取るだけではわからない感情が入っている。そこを受け取って欲しい。気を悪くされた人、ごめんせぃよう。
そんな自分を自分が許せる。ということな。
つまり、、自分はいつも通り生きているが、もう一人の自分は、いつも通りの自分を観察していて、冷静に言葉を発してくれ、最後はちゃんと理解して許してくれる存在になるということじゃの。
まだわかりにくいのう。
認めてくれたり、叱ってくれたり、ずるしたり、正直でいたり、嘘をついたりと、とにかく、忙しいくらいに自分を気にし続けている毎日。これが普通。
悪いことが起きたり、失敗が続いたりした時、逃げてもいいか、逃げたらあかんか、選択を余儀なくされた時、もう一人の自分が決めても、いつもの自分が決めても、どちらでもいいんじゃ。
結局は自分が決めることになる。
ということは、あたしのことでいうと、今しんどいのも、しんどくなくなってきてるのも、しんどいのを忘れようとしていることも、しんどいことから逃げようとして眠ろうとしていることも、全ては結局自分で選んでいるっていう話じゃ。
どれを選んでもいい。選んだ自分が決めたことじゃけ、どんな結論、どんな結果でも受け入れるのが当たり前ってこと。
さっちゃんあんたは強いのう。とたまに言われる所以は多分ここにある。
あの時、あの道を選ばなければよかったんじゃ。あのとき、あの人があっちにいけばいいと言わなければ、道に迷うことはなかった。あの人があたしの人生を狂わせたんじゃ!
となる場合も多い世の中。
あたしもそうじゃった。人のせいにして生きることの簡単なこと。。。
自分を責めなくて済むから、楽なんじゃ。
でも、結局誰に助言をされたとしても、決めたのは全部自分なんじゃよ。
もし間違えた時、どうすればいいか。
簡単じゃ。
もう一人の自分に慰めて貰えばいい。
あんたは、あんたなりにようやった。
あの人は誤解したままやけんど、あんたの誠意はいつか届く。
あなたがあそこで決めなかったら、今頃あなたもその周りももっと苦しい道に入っていたよ。それでよかったんじゃよ。
あんたが笑えば、あたしも笑える。
悔しいこともあるじゃろうが、今だけ堪えりゃいい。後からうまいアイスを食べよう。
のぶさんがいなくなってもあんたは生きてる。のぶさんが遺した手帳を読めば、すぐそこに現れてくれるじゃろう。あんたの最大の味方が。
あんたを生かしてくれているのぶさんに、ありがとうを言わんかい。祈りは届くとすれば、きっと天国にも通じとるはずじゃ。
あんたはよう頑張っとる。たまにはしっかり寝て、免疫力を上げにゃおえんぞ。さあ、もっと寝よ!はよう寝よ!
寝て起きるたびに、あんたの病気はようなっていく!
もう一人の自分があたしを全力で労い、褒め、応援してくれている。心地よすぎてラブ全開にならざるを得ん。
ファあああああ〜ん。(あくび)
また眠くなってきてしもた。
寝よう。みなさん、おやすみなせい。
またゆるりと更新いたしますゆえ、またいつでも遊びにいらっしゃいね( ^ω^ )
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〜ゾンビより愛を込めて〜
▽オットの手記による、実話を元に、ドラマ脚本書きました▽
いよいよ6月10日、音声ドラマになってブログ公開!!