ゾンビさっちゃんのラブ全開!

もうすぐ70歳になる余命宣告を受けたがんサバイバー。 病室でブログを開設!

のぶさんからのビジネス講座 「面倒なことを率先してやりましょう」

ひき続き、福井のみぃちゃんがお届けいたします。

さっちゃんのご主人のぶさんが、くまさんと福岡で出会った数年前。でも実際にはそれよりも10年以上前に、のぶさんはくまさんと出会っていたという不思議。

そのくまさんは昔、塾の先生をやっていて、とあるセミナーで熱弁を奮った若者その人と同一人物であると気づいたのが、どのタイミングであったかは、定かではありません。

そして更には、前回記事で紹介した講演の中で紹介される実践講師のS先生が、前述の塾の若者先生であったことも、かなり後になってから気づきます。

不思議なご縁というものは、複雑に絡み合いながら、つながり合いながら、人生を助けられながら、応援されながら、応援しながら、友情を厚くし続けて成長し続けるものなのかもしれません。

前回の記事の「昼礼をやりませんかエピソード」のお話の、前段階とも言える物語も、のぶさんが送ってくださいましたので、そちらもご紹介いたしますね。

 

実は先日、メールの中で書きました、S先生。実は、まだお伝えしていないことがあります。なぜ、S先生が伝説になったのか。

 

その伝説は、有名塾トップのN先生の講演と口コミで広まりました。

 

N先生はしきりに

 

『S先生を見習えば、塾は再生する。』と力説されていました。

 

ただ、、、
そのS先生は、

生徒に勉強を一切教えない。(得意科目は国語のみ)

教室にけん玉を持ってくる。(集中力が切れそうな生徒のカンフル剤として)

苦手な数学を自分が生徒さんに教えてもらう。(教えた人がより学べるから)

という暴挙ばかり。他に色々ありましたが、メモにはこれだけ書いてありました。全て、いやあそれって逆にダメでしょう。という内容のものばかりでした。

なのに、夏の講習会の売り上げは過去最高をマークし、S先生がいらっしゃった3年間は、生徒が増え続けたといいます。

それはなぜか。ということです。


特に、そのときに資料でいただいたS先生が作った新聞は、今でも印象に残っています。

彼は毎週、塾内で、子供たちに読んでもらうための新聞を一人で発行していました。4コマ漫画付きで、宿題を早く終わらせる方法とか、読書の素晴らしさとか、いただきますとごちそうさまを言う理由とか、トピックスをちりばめて、手書きの新聞です。

これを書ける人ってどんな人なんだ!!会場がざわつきました。

 

私も、他の仲間たちも、興味津々で話を聞きました。

 

簡単にいうと、

 

「面倒くさいことを嬉々としてやった」

 

これがS先生のやり方だったのです。

 

昔の手帳の走り書きから抜粋して内容を書いておきます。

 

S先生が所属していたその教室は、個別授業形態で運営しています。複数の先生が1人~5人までの生徒さんの机を巡視しながら、わからないところを都度教えていくスタイルです。部屋の広さにもよりますが、仕切られた机は20~30あり、教室は常に満員で、先生方も窮屈な思いで仕事をされていたそうです。

 

それを見たS先生は、教室の代表と相談し、自分の机と椅子を取り払いました。それをすることにより、通路が広くなり、圧迫感が減り、快適に勉強できるようになりました。

 

しかし、先生はどこに座ればいいのか。
S先生は、指導に入るとき以外はずっと立ち歩き、難問に躓いている生徒の横にいき、「偉いぞ。わからない気持ちが大切なんだ」と褒め、「よし担当の先生に助けてもらおう。その前に、もう一度チャレンジしてごらん。君ならできる気がするなあ。」と心をくすぐり、自分で解けたら大きな声で「ほらやっぱりできた!君ならできると信じてた僕もすごいやろ!」と生徒と自分をも褒めたのです。

 

そして、できたカード、という貯めるといいことがあるカードを配りまくったのです。これも手作りです。できたカードは大流行して、子供達はこぞって集め出し、すごい子は800枚をためて、変速自転車をゲットした生徒もいたそうです。今でいう、ポイントをためて商品をいただくシステムですね。

 

S先生は、先生にも、生徒にも愛されました。当然ですよね。そうなると、親にも愛されます。面談の時期になりますと、夏期講習、何コマ入れるかを親は予算を考えて悩むわけです。

 

普通は、塾側として、この子には何コマ必要か、を成績から割り出し、提案し、営業しなければなりません。しかし、彼の場合は、最初に親の予算を聞きました。

 

そうすると、親はびっくりするわけです。その言った予算で成績は上がるのか?と。

 

するとS先生は、それを実現させるのが塾の役割です。と断言しました。

 

では、その予算で成績が上がらなかったらどうしてくれるんだ?となります。

 

S先生は、少し考えて、微笑みながら、真剣に言ったそうです。

 

「お子さんに、謝ります。それから、成績を上げる方法を伝授できなかったお詫びとして、親御さんに夏期講習のお金をお返しいたします。」

 

当時、そこの代表をされていたかたに、N先生は聞いたそうです。S先生のやり方で大丈夫?と

 

そうしましたら、面白いからやらせてみたいと。

 

なんとそれが噂となって他のグループ教室にも波及しました。予算に合わせる夏期講習をするという決断。ありえません。

 

なのに、過去最高の売り上げを叩き出してしまったのはなぜか。

 

それは、授業が終わった後に必ず書いてください。と担当の先生方にお願いした「お子様へのメッセージ欄」が親の心を溶かしたのです。

 

それは初めはなかったのです。面倒ですから、誰もやろうとしませんでした。カルテみたいなもので、それは親との連絡帳にもなっていました。S先生は毎日毎コマは終わるたびに、それぞれの子供達のその日のいいところを、全員に書きました。そして、それを帰って必ず親に見せるように言いました。

 

すると親は、毎日子供を褒めることができるのです。親が褒めると、成績は必ず上がっていきます。

 

その実績があるので、S先生の愛情いっぱいのメッセージを読んだ親たちは、自分たちが出せる限界の金額で子供を塾に通わせたがったのです。毎日褒めてもらえる塾で、子供が喜んで通ってくれて、勉強が好きになっていくんですから文句はありません。

 

予算のことで難癖をつけた親は、入りたての方だったらしいのですが、すぐにそれに気づいて、コマ数を増やしたらしいです。

 

S先生の覚悟と、愛情いっぱいの塾の雰囲気と、子供が喜んで通う姿が誇らしく、親たちは自ら褒められているような気持ちになっていったのだと思います。

 

他の教室の先生たちも、それまでは生徒数が伸び悩んでいて困っていたのですが、そのやり方を真似てからは、ほとんど倍の売り上げになり、グループ自体が急成長していきました。

 

クレームは一切なし。返金もなし。追加講習の連続で、塾も潤い、S先生は塾の救世主となりました。

 

特に、S先生の小論文講習は人気で、大学を落ちた生徒は当時、一人もいなかったそうです。

 

 

このように、子供達の未来のために力を惜しまず、人の気持ちに寄り添い、全力で面倒くさいことをやり続ける人が成功していくんだから、皆もこれにみならいましょう、とN先生は最初から最後まで、S先生の人間的魅力を話し続けておられました。

 

 

面倒だな、、、と思うことを率先してやってきた結果は、必ず出ます。

 

あなた様の会社が、社会に望まれていることはなんですか?それを実現させるのに、時間と労力がかかってくることでしょう。しかし、あなた様が望んでいることを実現させたいのであれば、面倒をあえて行動に移してみれば、楽しい時間と、辛くない労力に変化していくのだと思います。

 

あなた様の抱えているスタッフの皆様は、あなたが集めた優秀なスタッフです。あなたの望みを伝えてみてください。それを喜んでやってくれる人が、未来を継ぐ人になりますから。


新年のこのタイミングで、のぶさんからいただいたメールを改めて読み返すことになったのは、必然であったのだと思います。

「面倒から逃げていては、前には進めませんよ。」

と、のぶさんの声が聞こえてくるようです。


そうやって、これからも、抜き打ちテストのようにのぶさんからの言葉は、繰り返し私を救ってくれるのだと思います。

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