ゾンビさっちゃんのラブ全開!

もうすぐ70歳になる余命宣告を受けたがんサバイバー。 病室でブログを開設!

一途論 5 〜 ラブレター 〜

夫婦というものは、長く一緒にいればいるほど当たり前になっていく。

つまり、感謝が薄れていく。

それを嫌がってのぶさんは、いつも新鮮な話題をあたしに提供し続けてくれた。今でもそうじゃ。死んでしまったのに、まだあたしを楽しませてくれている。

ありがとう。を何度呟いたじゃろうか。

数えきれないくらいの感謝を天に向かって投げておる。届いとるかぁーー!!

さて、一途の曲に、ラブレターという素敵な曲がある。
私がこの曲に重ねる人は、3人いる。

曲の一番は娘のみぃちゃんを思い浮かべた。二番はのぶさんと、なんとあたしの父親の顔が浮かんだ。

皆さんは、誰の顔が浮かぶじゃろうか。大好きな人の顔が浮かんでくる人もいるじゃろうし、いつもは仲が悪いけど気になっている人の顔が浮かぶ人もおるじゃろう。あたしのように、すでに天国へ行ってしまった人の顔が浮かぶ場合もある。

皆、それぞれが心の中に出てくる顔に共通しているのは、

そのお顔の人に、自分の人生を豊かにしてもらっている。もしくはしてもらってきた。ということじゃろうと思う。

ラブ。

つまり、愛をその人にいただいてきたということになる。知らず知らずのうちにの。今日はあたしの父親の話をしよう。

何度も叱られて、何度も引っ叩かれて、大嫌い!と叫んでも、

あたしの父親は全くと言っていいほどめげなかった。

あたしがどんなにグレようとも、家出をしようとも、男遊びに狂っても、父だけはいつもあたしに全力の愛を注いでくれた。

一度だけ、口喧嘩では終わらずに、あたしが父を平手打ちしたことがある。なんでわかってくれんか!の弾みでじゃが。

その時、一瞬仕返しにでっかいビンタが返ってくると思ったんじゃが、そうはならんかった。

口をギュッとへの字にして、聞かん坊の娘の目に、悲しそうな目を向けて、グッと動かなくなった。首を前に出して。

あたしは、その時、父の心の声が聞こえた。

「お前がそれでスッキリするなら、存分に殴りゃええ。」

もっと叩けばいいぞ。という悲しそうな顔を見て、叩ける人間はおらん。
あたしは負けた。泣いて、詫びた。

どんどん横道に逸れていくあたしを、全身全霊で真っ直ぐにしようとしてくれた父。背中をさすってくれて一緒に泣いてくれた父。あたしの幸せを一番に考えてくれていた父。

一度、父の本音を聞いた夜があった。

ふすま越しにじゃが。母との晩酌で、父は酔っ払って。



「さちこのことやが、あんたさんはどう思ってる?なぜあんなに反抗するんか。俺の事が嫌いなのはわかってるけど、どうやったら話を聞いてくれて、わかろうとしてくれるのか。」



母は、今だけよ。そんなに悩まんでもええでしょ。といつものように軽い。父は続けた。

「俺は。。。」

沈黙。
あたしはふすまに耳をあてた。もし、あたしについての悪口だったらふすまを蹴り倒してやろうと思って。

「さちこの笑うてる顔が見たい」

と言った後、また黙ってしまった。しばらくして母は、あらあら。と言って、ティッシュを抜く。それを父に渡す気配。父の鼻をかむ音。母はまたティッシュを。最後は箱ごと。

父は、泣いていた。

あたしは、その夜のことを胸にしまった。父の弱い部分。あたしのことが心配でならなくて、それが厳しい方向にしか表現できない父の姿。父を遠ざけている理由などとくにないのに嫌いでしかないあたしの感情。

交わる事ができない家族の平行線に、優しい梯子をかけることは簡単にはできんかった。急に変わったら気持ち悪かろう。とも思った。

 

つまり、その時点であたしは父を許していたし、自分の行動を見つめ直すきっかけにもなったんじゃな。

そこからゆっくり、あたしは父の話を聞けるようになっていった。

それにしても、あたしは札付きのワルやったなと、思い返して恥ずかしいわw

父には苦労をかけっぱなしやった。今頃ごめん。お父さん。




それでは聴いていただきましょうぞ。


♪【ラブレター】
 

ダウンロードはこちら♪

 

震える小さな背中を守りたくて

そのつもりがいつも守られていたんだね

君の励ましが私を包み支える

もう先はないと思ったときも

つないだ君の手はあたたかかった


目が合って微笑んでもらえるだけで

どれだけの力をもらっただろう

見つめる先は君の笑顔

すべては君の幸せのため


夢中に生きる君のそばに行きたくて

ほとばしる魅力はまるでジェットコースター

君の強さが私を育ててくれる

人生だもの大変なこともある

でもあきらめない理由がある


未来が明るいことはあなたを見ていれば

よくわかる 信じさせてくれる

見つめる先は二人の時代

君と私が選ぶ道


寂しさは愛がある証

慈しみは互いの感謝のスパイラル

いとおしさは無限に出ずるエネルギー

ずっとずっと一緒にいようね

あなたが誰より一番大好き

 

祈り重なる時間と薄れゆく記憶

二人で結んできた毎日

もし今このときが終わっても

また会うことをここに約束しよう

 

 

・・・・・・・・・・


最後のフレーズ。みっこちゃんはパートナー同士、つまり年老いた夫婦にフォーカスして書いている。

今まで積み重ねてきた二人の時間の長さと、だんだん忘れっぽくなってしまう老い。

私たちの人生が消えて無くなってしまっても、また生まれ変わって出会うでしょう。

私たちはそれほどの強いご縁で結ばれた二人なんだからね。

だから約束ね。また一緒にね。

 

と結んでいる。

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ラブレターというものは、いつもらっても、誰からいただいても、何枚もらっても、何度でも読み返せるし、いくらでも遠慮なくニヤつくことができてすこぶる良い。

皆さんも一度は書いた事がござろう?

上手に書けんから書いとらん、というあなた。一回挑戦してみるとええよ。

なぜなら、自分の気持ちがそこに見えるから。思っているだけ、考えているだけではその先には行かん。でも、書き出す、という行為は一歩前に出たということになる。

つまり、先に進んだ証明になる。

自分の気持ちに気づいたら、それを今度は相手に伝える行動に移す。ラブレターを渡してもいいし、言葉で伝えてもいい。LINEのスタンプでもいいじゃろう。

何かしらの前進を自分に与える事ができる。

できたらもうこっちのもんじゃ。慣性の法則で、動き出したら止まらんようになる。あたしは、この一途論そのものが、一途へのラブレターじゃと思っておるけぇな(笑)書いていてちょっとくすぐったい気持ちもあったりして、でも大好きな人たちへのアプローチが楽しくて仕方がない。

皆さんにもおすすめじゃよ。

大好きな人に、大好きだよと言う。

これだけで、心の中があったこうなるぞ。

やってみんさい


〜ゾンビより、一途な愛を込めて〜

 

1zu.jp

 

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