娘に先立たれ、オットにも昨年、今生の別れをして、あたしは転移性のガンになって歩けなくなり、あと半年、あと3ヶ月、いや、あと2週間!みたいな余命宣告のたらい回しを享受しつつ、病室で生活。
長くて、しんどくて、面白い。
あたしがゾンビさっちゃんと愛を込めて呼ばれている理由が、どんなに致死量の血を吐いても、何回メスを入れられ傷だらけになっても、必ず立ち上がって毒舌復活するから。
なぜ、こうまでして生かされる?
『まだやらにゃおえんことがあるからじゃろう』
とオットは言うだろう。
『お母さんが生きてるだけで、みんな嬉しいから😆』
と娘は言うだろう。
あたしにやることがあるって?あたしが生きてるだけでみんな喜ぶ?
そんなわけなかろう。。
と言い切れないことが先日もおきた。
別のブログにもラジオドラマとして描いている、「また会えたときに」のオレンジ色のヘルメットでバイク旅をしてた主人公。今はもう白髪のおじさんで、若かりし頃の勇姿はどこへやらwの野田さん(仮名)
この方、オットとは「魂レベルでつながってる同志」であると、10年ほど前に聞いていた。ずっと会ったことはなかったが、3年前に、ひょんなことで出会わせていただき、よくよく話を聞いてみると、私たちの縁は30年ほど前から繋がっていたことが分かった。ぼっけぇびっくりしたわけさ。
そのくだりも、ラジオドラマに少し脚色されて書いてあるけん、時がきたら読んでみんせえの。
そして本題。
その人は、不思議を絵に描いたような人で。
人間がそんなことできるんかい!
ってことを、こともなげにやってしまうんじゃ。それがまず、祈りの力ってやつ。
それを初めてやられた時にゃあ。。
オットの職業が、実は僧侶だった、、と聞いた時と同じくらい腰が抜けた。
「お祈りって届くもんかいね!?」
とオットに尋ねたら、
「なんじゃ?今まで届くと思って祈ってなかったんかい?」
と切り返されて、沈黙してしまったのがその時じゃ。
二人で素麺をすすってる夏の日のこと、主人の御数珠(大きな木の枝にかけてあるので動かないもの)が突然、「ぢゃらり。。」っと鳴ったんじゃ。同時に、家の中がちょっとほかっと温もった気がした。
二人とも、音が聞こえたのに、聞こえぬふりをして、額に浮き出てくる汗を感じてひたすらすすっておったら、
「ピコーーーン」
とオットのパソコンにメッセージの着信が入って、ドキドキがますます止まらんようになりながら、オットが淡々と読むのを聞いた。
「野田です。お元気ですか?近くまできましたので、ちょっとお二人のご健康を祈ってみました〜。今日は冷麦ですか?」
思わず部屋中を見回したわ。信じられないゾワゾワ感が夏の暑さを飛ばしてくれたのは良かったが、なんじゃそれ状態。口の中の素麺を噛めずに飲み込んだ。
でも、オットは至って冷静で、さもありなん的な顔で素麺を堪能して。。あたしは、野田さんの強烈な祈りを体感して、人の力って、祈りの力って、届くものだということを初めて知った。(冷麦じゃなく素麺だったのが、あたしにはちょっと救いだった)←本音。
でも、その体験があったおかげで、あたしが本当にやばい時に助けてもらったことがある。
祈りというものは、一方通行では届きにくいそうで、一度通った道は、それからは通りやすくなるとのこと(まだ意味はわからないがそうらしい)
あたしが、超絶体調を崩し、心臓が止まりそうになっている時、LINEでメッセージが届き、その直後、あたしは回復していった経験があった。
その時のやりとりの一部を、勝手に掲載。
これだ。
意を乗せる。
意乗り。
心を乗せて運ぶってことを、実際にやってくれたこの不思議。。
誰も信じてくれないけど、人の祈りって、ちゃん届くってこと。あたしは信じられるようになった。
簡単やった。
相手のことを、心の底から必要とすれば、祈りは届くってことやった。
普段はなかなか思わんもんじゃが、相手がめっちゃ必要で、相手の苦しみを心から慮り、相手の喜ぶイメージを力一杯、頭一杯にする。それで、届くんじゃ。
でも、一方通行ではあかん。相手からももらったことがないと、届かんと。
それって、普段からしっかり相手を思い、大切に思っておけば良い話ってことに気づいた時、そんなに頑張る必要もないんじゃと感じた。普段がだいじ。
あたしは学がないけん、ようわからんけど、おそらく、今から祈ります〜と連絡をしてくれる野田さんは、一方通行にならないように予めしてくれているんだと思う。
そして、言ってくれた。
「さちこさんは、生きていてくれるだけで僕は嬉しい。今の生活を、他の人が経験できない今を、楽しもうとすることで、きっと病魔も去っていく。」
そうか。。あたしが生きているだけで、それが誰かの希望になるのか。じゃあ生きよう。
単純なあたし〜!!
今日も変な文章を最後まで読んでくれて、ほんにほんにありがとうござんす♪
意味不明やったらごめんせえよう。気に入らんかったら読まんでもええけんね。皆さん、このブログで辛い思いだけはせんようにたのむのう