ゾンビさっちゃんのラブ全開!

もうすぐ70歳になる余命宣告を受けたがんサバイバー。 病室でブログを開設!

コンサートを無事終えて。。。

こんにちは。福井のみーちゃんです。

たくさんの方々に応援いただいて開催となった
藤田朋子&桑山哲也福井ファーストチャリティーコンサート

先日無事終了いたしました。

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開催地の福井県でも、新型コロナウイルス感染拡大が続き、県独自の緊急事態宣言が発令されている中での開催日。
苦渋の選択で席数を制限したり、感染予防対策の更なる強化を強いられる状況下において、当然のようにチケットの売れ行きも鈍くなり、、、

と、いろいろな逆風ある中での開催となりましたが、

今回はどうしても開催して、成功させなければいけなかったのです。

どうしても。

本来望んでいなかった延命治療を希望してまで、この日を待ち望んでいる人がいるのだから。
私はその人と約束したのだから。

さっちゃんの容態につきまして - ゾンビさっちゃんのラブ全開!



ただ開催するだけでは意味がない。

安心安全の会場をつくり、完璧な準備で、接客対応も万全で臨み、事後処理もすべて完璧であってこその成功でなくてはならない。
コンサート内容ももちろん。

コンサート内容を充実させるために、演者の方に気持ちよくパフォーマンスしていただけるよう、私たち主催側でできることを考える。

音声ドラマ収録のときに、さっちゃんは病室にいながら様々な指示を送ってくれ、さながら現場監督のように、すべての様子を把握し先々を考え、見通していました。

【ドラマメイキング】ラジオドラマ完成への道・その2 - また会えたときに 
 

今回は重篤で意識のない容態。
もうかれこれ10日間も、音信不通。

それでもこの日を楽しみに待ち、延命治療の中闘っているさっちゃん。

監督さっちゃんの声が聞こえてくるよう。


「みーちゃん、藤田さんたちをお迎えする準備は完璧か?
ええか?演者のかたが気持ちよく喜んでステージに上がれるように、裏方がフォローするんじゃよ。
そうすれば素晴らしいパフォーマンスができる。
素晴らしいパフォーマンスに、観客の皆さんの心は震え感動し、その反応に応えるように、更にパフォーマンスは最高になっていく。
そうやってコンサートは最高のものになっていく。
片落ちじゃおえんよ。
心を尽くして汗をかく!じゃよ!」


そう、モルヒネと抗がん剤治療で眠りながらも、絶対にそう言っているはず。

はいっ!心得ておりますとも監督!
お客様をお迎えする準備とともに、演者の方々をお迎えする準備も完璧に!

私の意を汲んで、スタッフたちも皆それぞれに、最善の働きをしてくれました。

藤田朋子さんも、ブログでこんな風に素敵にご紹介くださっています♡

ameblo.jp
 
嬉しいっ✨

そうしてスタートしたコンサート当日、リハーサルの段階ですでに号泣しそうになるのを堪えるのに必死でした。。。

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司会には、音声ドラマで藤田さんと共演してくれた、人形劇師くまさんが担当!
ライオン人形の鉄男さんと、赤鬼のゴンちゃんが、まずは会場を盛り上げてくれました♪
(写真はリハーサル風景です)


本番は、、、言うに及ばずの最高のステージ。。

桑山哲也さんの情熱的で優しいアコーディオンの調べに、
大貫祐一郎さんの柔らかで美しいピアノの音色が重なり、

そこに、藤田朋子さんの魂揺さぶられるような歌声。

一曲一曲が、短いミュージカルを見ているようだと表現された方がいらっしゃるそうですが、まさにその通り。
単に歌を歌っているだけではない、この表現力というか、ほとばしるエネルギーというか、訴えかける思いが、ずしんっと強く、ときにはふわりと柔らかく、オーディエンスに伝わってくるのです。

アンコールでは、さっちゃん脚本の音声ドラマテーマソング「また会えたときに」を熱唱。
 
 
 
さっちゃん、聴いている?
藤田さんがさっちゃん作詞のあの曲を歌ってくれているよ。

うん、聴いているね。

きっと会場に来ているよね。^^

コンサート、無事開催できてもう終盤。あと一曲で幕が閉じるよ。

このコンサートを成功させたら、ご褒美がもらえるんでしょ?
私の欲しいご褒美はもう決まっている。

"さっちゃんをこのまま意識の無いまま逝かせないでください。"

このコンサートの日まではなんとしてもと、望まない延命治療を決心したのはきっと私のため。コンサートのため。
コンサートを滞りなく開催し成功させるために、自分が間際になって逝ってしまってはいけないと、そう思ってくれたんでしょ。

だから、コンサートは必ず成功させて、私は絶対にご褒美をいただく。

意識のないまま、このまま眠るように逝ってしまうのはゾンビさっちゃんらしくないでしょ?

もう一度目覚めてください。

何度も何度も余命宣告を覆してきたゾンビさっちゃんの底力で。
 
 
 
ずっとそう心で繰り返しながら、舞台袖でアンコール曲を聴いていました。

そして終演。

たくさんの拍手と、涙ぐむお客様の顔と、笑顔のお客様の顔。


最高に楽しかったとおっしゃってくださった演者の皆様。

よかった。開催して本当によかった。

まだまだ後仕事もあるし、今すぐに成功だったと断言はできないだろうけど、それでもできることはすべてやり切りました。


関係してくださった全ての方に、心からの感謝をお伝えしたいです。

ありがとうございました。


そしてコンサートの翌日、28日朝。

ハルさんから緊急の連絡が入ったのです。



速報です!

さっちゃんの目が覚めた!!!

なのに今日は病院に行けない!

明日また報告できると思います!!!

取り急ぎ!

 


ええーっ!! 

ええーーーーーっ!!!

<つづく>
 

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