まず謝らねばなるまい。 私が歌詞を書いて、それにメロディーをつけていただく。
この企画を考え出したあたしは、少なからず興奮した。興奮すると見境がなくなる悪い癖。
老い先短い感覚というものは、若い方にはわかりにくいじゃろうが、自分の命の長さを考えると「こうしちゃおれない」風が吹き始め、「なんとかせにゃおえん」熱が上がり始め、「誰もやらんのやったらワシがやる」ダムが決壊する。それが「老い」じゃ。
くまさんは快く作曲してくださったが、ドッキリはあかんかった。 そこを深く反省しておる。今回、素敵な曲ができた。そして、サプライズなドッキリで盛り上がったことは、間違いない。でも、金輪際やめようと誓った。
昨日すでにメッセージで直接謝ったんじゃが、あの人のことじゃけ、それがちゃんと伝わったのかどうかが分かりにくい。 じゃから、もう一度皆さんの前で、しっかり謝りたいのと、甘えさせていただいたお礼と、良いメロディをつけてくださった感激をお伝えしたい。
まず、こんなババアのわがままを聞いてくださって、ほんにほんにありがとうございました。そして、突然、失礼なことをしてしまい、申し訳ありませんでした。 本当に作曲してるのかどうかなんて愚問を、簡単に1時間で証明してくださって、心から感動しております。
コーラスをつけて欲しいというあたしの最後の願いも、サプライズな方法で叶えてくださり、聴かせていただいた後はもう涙が枯れるほど泣きましたよ。
化粧バチバチで病院にやってきたハルは、化粧も全部溶解し、ツルッツルどスッピンで帰りましたよ。
ハルはもう、本当に、狂ったように泣いておりました。さっちゃん良かったねえ。さっちゃん良かったねえ。しか言わない、語彙力崩壊の二人は、昨日一日曲を聴きながら、半ば放心しながら、浸らせていただいた。
一晩中、そして今も。
出来上がった歌を聴きながら、あたしの自己満足のためにくまさんの力に甘えてしまってはいなかったか、と自問自答。 老害というものは、この部類に入るなと。。。
あとさきが短いことを不安に思うあたしは、若い力に甘えて、優しくしてくれる人に依存して、可能性のある人が埋もれていることに悲観して、暴挙に出てしまった。
とはいえ、反省もしつつ、できた曲に関しては、感動でいっぱいで。 何度聞いても泣ける。 あたしが、謝ったとき、くまさんは
「勉強になりました」
と返してきた。
何が勉強になったのかというと「自分の気持ちの動き」だそうな。
逃げられない状況になってこそ、人は力を発揮することができる。
とすれば、今、まさに言い訳をしながら逃げていることがあるなら、その「言い訳ができなくなる状況」を作り出しさえすれば、集中して力を出せるたと気がつきました。
と。さらに、
自分はいつも心がせわしい。たくさんのことを抱えている。時間がない。やることが多い。と、思い込んでいた。
のに、1時間という時間を、あたしが歌詞を送りつけたことで生まざるを得なくなったのだ。 簡単に言うと、背水の陣。急がば回れ。窮鼠猫かみ。
で、その時間でやってみたらできた。
のぶさんの助けもあって、短時間ではあったが、聞いていただけるくらいまではできた。細かい気になるところは多々あるらしいが、全て修正なしの一発録音。
それを聞いて、
「ああ。この人はプロなんだ。」
と思ったんじゃ。
作曲をするという行動が、自分の意思に反して訪れた場合でも、気持ちを切り替えて、言い訳を消し去り、集中してやり遂げた。
しかも、最後の最後。コーラスでは思いもよらぬ新しいアプローチで、歌詞と会話する幽霊としてオットの物真似で登場させた。しかも、最後はハモって。。こんなサプライズは未だかつて聞いたことがないし、そんな楽曲を聞いた事がない。
あたしが昨日の朝、突然依頼した時、
「すいません。今日は無理です。」
ということもできたはずじゃが、歌詞を読んで、すぐに作りましょうと言ってくれた。
そこに感謝したら、正直に、
「あの時、そう言わなければ、この曲一生はできないと思ったんです」
と。
つまり、そこで自分を追い込まなければ、だらだらと、結局やらない選択に持っていく自分がいる、と告白したようなもの。 人間、皆、そういう部分を持っている。持っているが、それは隠したい部分である。
おそらく、やりたいのにやれない仕事をたくさん抱えているのじゃろう。
おそらくそれを、自分が言い訳してできていないってことに、今回気づかせていただいたことで、「勉強になった」ということじゃとわかった。
あたしは、そういうくまさんに、曲を書いていただいたこと、尚更誇りに思う訳じゃ。
皆さんに問う。
心の中にある苦しい部分。寂しい気持ち。やるせない心。怒り、憤り、悩み。そういったものを表現できず、吐き出せずにに辛くなっていないか?
あたしのように、娘とオットに先立たれた悲しみを持つ方は世界中に何十万人とおるはずじゃ。
大切な奥様を亡くされた旦那さんも数えきれんほどいるじゃろう。
愛していた子どもさんを喪った方々もたくさんいるじゃろう。 そんな人たちに、今回の歌は響くはず。
家族を失うことの寂しさは、筆舌に尽くし難い。それを歌詞にすることもなかなか苦しい。それを受けて、作曲する方も全て受け止めなければならないから大変じゃ。
そうやって出来上がった歌を、たくさんの方に聞いていただきたい。そして、微笑んで欲しい。素直に泣いてほしい。大切なものが何か、に気づいて欲しい。
歌の力には、人の心を大きく動かす波動がある。
それを、皆様も作ることができる。表現することができると思う。
つまり、歌詞を書くんじゃ。
一生に一度でいい。自分の中にある叫びを歌詞にする。そしてそれを発表する。
それだけでいい。
それをみた人が、自分のメロディで歌う。
あ。そうじゃ。。
例えば、皆さんが書いたその歌詞を。。。
一つ一つが大切な作品。
その作品を、たくさんの人が読めるようにしつつ、その中からいくつか選抜し、その歌詞をくまさんに歌にしていただく。
という企画はどうじゃろう。どうしたらできるじゃろう。
もちろんこれは、作曲として、くまさんにお仕事としてご依頼することになる。
その仕組みはまた考えるとして!!
くまさんの曲の作り方を知ってますます思った。 歌詞に寄り添って作るメロディ。
これに勝るものはない。
皆さんの歌詞を、あたしも読みたい。
皆さんの歌を、あたしも聴きたい。
そんな夢を描く老害ゾンビ。ここにあり。
(反省はどこ行った?)
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