福井のみぃちゃんです。
一昨日から降り出した雪も、すっかり落ち着いて、今日は晴天な一日でした。
気持ちの良い晴れた週末でも、オミクロン株の感染急増中の現在、外出を自粛されいていらっしゃるかたも多いかもしれませんね。。。
長く続くこのコロナ禍が始まった当初、人形劇師のくまさんは、外出制限を強いらる子供たちのために、たくさんの人形劇動画をライブ配信しました。
動画はいまでもアーカイブ公開されているので、いつでも楽しんでいただけます♪
人は、人形やぬいぐるみといった擬人化したものと対面すると、対人の場合よりも心を開きやすくなるそうです。
幼い子供が、ぬいぐるみと対話する光景はよくありますね。大人でも、そういうときがあったりするのではないでしょうか。お気に入りのぬいぐるみや、置物なんかに、声にださずともつい心の声で話かけてしまうことって、あったりしませんか?
植物などに語りかけるのも、同じ心理のようです。アニミズム。生物・無機物を問わずすべてのものの中には、霊魂が宿っているという考え方。だそうです。
日本古来の八百万の神信仰もまた、アニミズムということになりますね^^
対人であるよりも、自身が擬人化した対象物を前にしたときのほうが、人はより心を開き、感情移入しやすくなる。ということは、国内外でも多くの研究がされていて、科学的にも実証されているそうです。
人形劇は、まさにその真理を活用したエンターテイメントということ!
人形劇師として30年以上活動しているくまさんも、講演などでよくこんなことを言っています。
「人形遣いという職業は、人形を使って、芝居を通して、人に真心を伝えていく仕事」
人形を通して伝わる、くまさんの真心。
それは、子供たちだけに向けたものではありません。
題材が子供向けであっても、そこには必ず大人が見ても心に響くメッセージが込められています。
さっちゃんはいつもこのライブ配信を、とても楽しみにしてくださっていました^^
そして、ライブ後にはよく、感想メッセージを送ってくださるのです。
今日は、そんなくまさん人形劇と、さっちゃんからの感想メッセージのひとつをご紹介したいと思います。
ゴンちゃん人形劇「えんまさまと彦一」
[この人形劇ライブ後の、さっちゃんからのメッセージ]
↓↓↓
今日のえんま様の人形劇。すごかったわね。
何がすごいって、、、
私ね、調べてみたの。彦一のとんち話。インターネットで。
そしたら、一つ出てきたのがこれ。
むかしむかし、彦一(ひこいち)と言う、とてもかしこい子どもがいました。
その彦一も年を取っておじいさんになり、とうとう死んでしまいました。
死んだ彦一が目を覚ますと、目の前に地獄(じごく)のえんまさまがすわっています。
(しまった! ここは、地獄じゃ)
だけど彦一は、少しもあわてません。
彦一は死ぬ前に、黒ざとうと、白ざとうと、トウガラシの粉を入れた三段の重箱(じゅうばこ)をひつぎに入れるように言い残したのです。
彦一は重箱を開けると、中の黒ざとうをおいしそうになめはじめました。
「こら彦一、しんみょうに、おれさまのさばきを受けい。・・・やや、そこで、何をなめているか」
えんまさまが大目玉でにらみつけると、彦一はニッコリ笑って、
「これは、とてもうまい物です。ちょっとだけ、えんまさまにも差し上げましょう」
と、黒と白のさとうを出しました。
「うむ、すまんの。・・・ふむふむ。なるほど、これは確かにうまい。・・・うん? その下の段には、何が入っておる?」
「では、これもなめてください」
彦一が差し出したのは、まっ赤なトウガラシの粉です。
えんまさまはチョイとなめて、すぐに吐き出しました。
「ペッ、ペッ! 何じゃこれは! 口の中が、火事になったようじゃ」
すると彦一は、とぼけた顔で言いました。
「えんまさま、この赤い粉は、ひと口なめれば辛い物。一度に食べればうまい物です。食べる時は、一度に飲み込まなくてはいけません」
「そうか、では、はやくよこせ」
えんまさまは重箱いっぱいのトウガラシの粉を、大きな口を開けて一口で飲み込みました。
するとお腹の中が大火事になり、口や目から火をふきました。
「あちち! これはたまらん! もうたまらん!」
えんまさまはドタバタあばれると、はだかになって水をかぶりにかけ出しました。
「では、わたしはこのすきに」
彦一はえんまさまが脱ぎすてた衣に着替えると、外へ飛び出して何も知らない子オニたちに言いました。
「おほん! わたしは、えんま大王であるぞ。天国まで用事があるので、すぐに籠を用意しろ」
「はっ、ただいま!」
子オニたちは急いでカゴを用意すると、彦一を天国まではこびました。
こうして彦一は、天国でのんびり暮らす事が出来たのです。おしまい
ね、これだけ。
これだけの内容を、30分に伸ばして演じて、人形劇にしてしまうってすごくない????これ、読んだら1分よ。
周りの人は、それが当たり前で、くまさんなら当然できることって思ってるかもしれないけど、とんでもない!!
しかも、もう一つ。スズメのお話?もくっついてたし。しかも最後は生き返って人のために尽くせって。
このストーリーを全部テープ起こしして、これからの一人芝居をやろうとする子供たちに提供してもいいんじゃないかしら。と思います。
こういうのを、なんていうのかしら。
即興人形芸?
くまさんしかできないこの芸の名前をつけて、世に広めたい。
ゴンちゃん人形みたいな大きなパペットも、なんていうジャンルに入るのかしら。
新しいジャンルって作れないかしら。こんなすごい人形はどこにもないわよ。
それとね、今この時期、人形劇ライブをやってる人、探してみたことある?
飯田の人形フェスタさんとかに伝えて、ムーブメント起こさせたいって思うの。
こうやって活動してるってことを、フェスタの関係者に伝えて、人形劇人に立ち上がってもらいたい!と伝えたい。
公演活動ができずに泣いてる場合じゃないわよって言いたい。
ああ、、
このすごさに気づいている私は、どうしても鈴木さんの能力を知らない人たちに知らしめたいの。
だって、見ればわかるでしょ(╹◡╹)ゆるゆるとした語り口の中にある、人間への愛。思いやり。ほんと素敵。うまい!抜けてるところすら可愛い。声もいい。
もし私が市長だったら、桃太郎と並ぶマスコットに任命して、全国的な活動をしてもらって、桃太郎を支えるキャラクターとして定着させて、人気者にするわ。絶対。
くまさんへのラブ全開な、さっちゃんからの熱いメッセージ!
こんなメッセージをもらって燃えないはずがありません。演者のくまさんも、関係スタッフもこのさっちゃんの思いに触発されて、その後の活動の活力になりました。
それでもまだまだ私たちの力不足で、くまさん人形劇がメジャー化したとは言い難い状況です。。。
せっかくのこの愛あふれるコンテンツを、なんとかもっと多くの人に触れてもらいたいと思うのです。
まずは、このゾンラブ読者の皆様に!
まだくまさん人形劇をご覧になったことのないかた、ぜひとも一度見てみてください!
人形劇は子供のものだという先入観は省いて、このくまさんワールドを覗いてみてもらいたいのです。
きっとさっちゃんのように、病み付きになってしまうこと請け合いですから💕✨
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さっちゃん脚本による「また会えたときに」
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