ゾンビさっちゃんのラブ全開!

もうすぐ70歳になる余命宣告を受けたがんサバイバー。 病室でブログを開設!

教育講演会「母の愛」11 人の世の幸せを一から始める

<昨日の日記 >の続き

みなさま。ここまで読んでいただいたこと、心から感謝。

これで最後じゃ。

じっくり堪能してくだされ。

では、どうぞ


最後に、僕の父(21歳)の日記をご紹介して終わります。

 

幸一への父からの言葉

父の日記


今幸一はスヤスヤと寝ている。どんな夢を見ているのかな。楽しい夢であってくれればいいが。もう午前1時。6月2日になりました。お父さんはなんとなく寝られません。幸一の顔をじっと眺めていううちにこれを書きたくなりました。

 

この幸一の成長の記録。これは、若い父さんと母さんからのささやかな贈り物です。

 

幸せな時代に生まれ育つ幸一。しかし、幸せな時代であってもやはり幸一は、幸一自身の道を一からコツコツと歩まねばならない。父さんも母さんも、幸一が自分の道を歩んでいく姿を手を合わせて祈り、見守る他にない。

 

続きもあります。写真はありませんのでこのままお聞きください。

 

父さん母さん。力一杯頑張っている。父さんと母さんたちがしあわせになれるように、、若い夫婦だけど決して人に負けないように頑張っている。

幸一。

 

大きくなったら、幸一と二人で飲みに行こうな。

 

大きくなったら、幸一は何になるんだろうね。

 

この小さな紅葉の手で、大きな幸せをつかんでおくれ。

 

この小さな足で、大きな足跡を残しておくれ。

 

この小さな頭で、大きな夢を見ておくれ。

 

この小さなお目々で、広い世界を見てくるんだよ。

 

この小さなお口で、素晴らしい言葉を告げとくれ。

 

この小さな鼻で、生活の匂いを嗅いどくれ。

 

この小さな耳で、人の心を聞いとくれ。

幸一はよく寝る子だ。いい子だよ。寝る子は育つ。

たくさん寝て、たくさん食べて、たくさん飲んで、たくさん大きくなーれ


父の書く日記は、自分の思いが綴られていますね。この日記が継続して書かれた理由の一つがわかる文章があります。ご紹介します。



幸一が、大きくなって、この記録を読めば、いかにして自分の人格形成がなされたかがわかるはずだ。そこに、親の意思、親の愛がどのくらい入ったものかを知ることができるであろう。

しかし、これは、父さん母さんにとっても未知のことであり、実際は人格にまで親の意思、親の教育が入り得ないだろうことは察しがついている。なぜなら、それを受け取るのは幸一自身であるから。

幸一は幸一の選択をすればいい。

例えば、父がAのことを言ったが、幸一はBと解釈すれば違う結果が出ることは当然だ。それでいい。父さんはただ、幸一が、立派に、社会の一員として、社会のためになることをやっていける人になってもらいたいと願うばかり。


人の世の幸せを作る為、誰にも真似できないことを、一から始める男に、乾杯!そのためには、一人を、一人の心を温め、幸せにできる喜びを知ってほしい。

僕の名前の由来を、父が語ってくれています。人の世の幸せを一から作り、一人の心を幸せにする喜びを知る。良い名をいただきました。

 

そして、ノートの裏表紙に走り書きが一つ。


人を他人を大切にし
己は一歩下がれ
人間は真心と誠心である
人は大きく 己は小さく
腹を立てずに 心を丸く 
気を長く いつも笑顔を絶やさぬよう

 

こうして僕は生きています。いまだに、父と母からの期待に応えられている僕ではありませんが、それに対して申し訳ないとか、ごめんなさいとか思っておりません。父の言葉にある通り「幸一は幸一の選択をすればいい」だからです。

ただこの人生を、幸せに生きる。

これが、親に望まれた最大の約束事です。

そして、そばにいるたった一人を幸せにすることができれば、人の世の幸せづくりに貢献できると信じています。

まだ、全然できてはいませんが、慌てません。

なぜなら、母の言う通り、人にはそれぞれのスピードがあって、僕のスピードで頑張ればそれでいいからです。

もし、これだけは絶対にやりたい!ということが見えてきましたら、しっかり頑張ります。実現させます。そのためには、努力もしますし勉強もしますし、できないことをできるようになるまで何とか自分のテンションを上げていこうと思います。

が、もちろん難しいこともありますよ。僕にはできないことの方が多いです。途中で止めることもあります。諦めちゃうこともあります。落ち込むこともたくさんあります。

 

それでも、生きていきます。せっかくもらった命ですから、大切にしていきます。そうして少しずつ、この社会に、愛を返していこうと思います。

この命を使い切ってから、天に還るつもりです。

この後、みなさまからのご質問やご相談を受け付けておりますので、遠慮なくどうぞ。皆さんの前で恥ずかしいという方は、個別にどうぞ。僕にできる範囲でお答えいたしますからね。

お時間となりました。

 

みなさま、ご清聴、誠にありがとうございました。(深々と礼)

(会場 拍手)

 



最後まで教育講演会をお聞きくださり、ありがとうございました。文章にしてしまうと、感動は半減してしまうが、大体の現場感はおわかりいただけたであろうか。

実は、これが全てではない。今回は、みなさまにわかりやすいようにまとめたが、くまさんの話すレパートリーはいくつもあって面白い。講演を依頼される場合は、話してもらいたいテーマをあらかじめお渡ししておくことをお勧めする。それに合わせて準備をしてくださるぞ。お客さまを満足させるために、全力を尽くしてくれる。そこは保証する。

この後に行われた質疑応答もなかなかに素敵なやりとりで、これはまたいずれの日にか、改めてご紹介するとしよう。

長い長い教育講演会「母の愛」篇。

最後までお読みいただいたみなさま。ほんにありがとう。

おかげさまで、あたし自身、良い正月が迎えられそうじゃ。

皆々様。この年末は、風邪をひかないように無茶をせず、来年の良いスタートのため、今年やり残したことは全部やってから大晦日をお迎えくだされよ

今年一年、みなさまには本当にお世話になりましたぞ。

少し早いが、お礼を申し上げる。

〜ゾンビより2021の愛と感謝をこめて〜



追伸 

ここに登場していただいたくまさんのお母様。お父様。私の勝手で、掲載させていただいたこと、お許し願いたく。。この内容を、包み隠さず掲載することで、小さな子どもの命を守りたかったのです。そして何より、苦しんでいるお母さんを助けたかったのです。きっとこの内容は、しんどい思いをしている若きお母さんへのエールになり、障害を抱えている子どもさんを持つ親の未来の安心のかけらになります。

息子さんは、誰よりも弱くて強い。泣き虫の笑顔マンです。人間の清濁、陰陽、表裏をバランスよく持っている不思議な人です。こんな風に育ったことが、私には奇跡に思えていました。しかし、この講演会を聞いて、得心いたしました。

あなたさま方の、心を残したことで、それを受け取った息子さんが、それを他の人々に惜しげもなく手渡した、ということなのです。もらった命へのお礼として。

損得勘定なしに、人に尽くせる人は、どうやって作られるのか。

そのルーツを探してみて、ここに答えがありました。

息子さんには、私たち夫婦、親戚一同、皆がお世話になっております。

ここには書けないほどの御恩をいただいております。

この場を借りてお礼申し上げます。

くまさんのルーツである、お母様、お父様に、改めて、心から、感謝です。

ありがとうございました。

祥子

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